日野浦司氏は、新潟県三条に工房を持つ三代目の鍛冶マスターです。
この机上刀は、元々は香木を削るために作られたナイフで、アウトドアで使用するのではなく、卓上で使用するナイフとして制作されました。
このナイフは、司氏自ら積層メタルをさらに合わせて鍛造して、白紙2号(現行品)を本割込して仕上げた逸品です。
既製の積層材を使用した均一な模様と異なり、積層材自体にもさらに手を加え、鍛え操ることで真似のできない独自の流れるような水模様を作り出しています。
一般的な積層材のナイフとは一線を画した日野浦司さんの技術・手作りに込めた思いが凝縮された拘りのナイフです。
黒打ち部分は、完成後に着色したものではなく、加工時の焼き肌をそのまま残し酸化被膜をまとっているため磨き仕上げに比べ錆びにくい特徴があります。
グリップには、エイ革の希少な白い部分を使い、その上から丁寧に綿を巻き仕上げたシンプルで無駄がなく素材を適所に活かしたナイフです。
*重 量 : 129g
*刃渡り : 65mm
*全 長 : 155mm
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